Bedside Story

妻でもママでもない・・・

デート Anniversary 1

のぶさんとの13年目のスタートとなる日を無事に迎えました。

彼とお祝いの時間を過ごしてきました。



彼に内緒で記念日用のケーキを注文していました。

いつものように駅でわたしをピックするダンドリの彼。


駅ビルに入っている、彼エリアでとても有名なケーキ店。

地元の人なら知らない人はいないという口コミ多数。


個人的にはすっごく美味しい、、というわけではないけど💦

彼が好きなので、事前にネットで注文、受け取りは駅ビルの店舗。


彼はケーキのサプライズにすごく喜んでくれました。

メッセージプレートはお願いしていなかったのですが、

彼が店員さんに何やらお願いしていました。


数分待って。

受け取ったケーキに。


『これからもずっと仲よくしてね』の文字。



ケーキを受け取ったあと。

「恥ずかしくなかった?」と、わたし。

「全然!本心だからね」と、彼。




お昼は駅ビル内で、地元の海産物を使った海鮮丼を

テイクアウト。

店頭にひとつしか並んでなくて、のぶさんもわたしも

同じものを注文するって、、。


お店の方が「これから作りますのでお待ちください」

他にもいくつか商品があるというのに。。。




迷惑な客だよねー、ってわたしは言ったけど。

いや、仲よしってことだよ、と彼が微笑む。

そう?と、わたしはつれなく返して。



いつもは彼の車で郊外のお部屋へ向かいますが、

この日は駅直結のホテルのデイユース。

たまたま、喫煙ルームに空室があったので予約しておきました。


ケーキも海鮮丼も彼が持つと言ってきかない💦

その上「みほ、ほら」と手を差し出す彼。

何?と言ったら、強引に手をつないできた彼。


わたしの数倍、テンション高めの彼。

「そんなに楽しみかな?」と、彼の顔を覗き込んでみた。

「もちろん」と、顔を近づけてきた彼。


キスするのがわかってたから、すかさず交わしました。

「やだっ!」と、わたしが顔をそらすと、

ちょっとしょぼくれた彼。


「いい年して何なの~」と、わたしが呆れて笑う。

「好きなんだからしょうがない」と、口をとがらせる彼。



本当は、この日の少し前。

ほんのちいさなささくれが起きて、逢えなくなるかも?と

思いました。


でも、彼がちゃんとフォローしてくれたので、

無事に記念日デート、始まりです。

メールだけの彼 2

出会い系サイトで知り合った年下の彼。

その彼と、来月で出会って1年半となります。

メールだけの関係です。





彼のお子さんが中学受験して、無事に合格しました。

半月ほど前、その知らせを聞きました。

一足早く春が訪れた、そんな気持ちになりました。



彼はわたしがブログをしていることを知っています。

「〇〇(彼)のことをイニシャルで書いてるけど、後でブログを

 読み返したらイニシャルが違ってた!」と、わたし。

「慌てた?」と、彼。

「うん、すっごい慌てて訂正したよー」と、わたし。

「メールだけの彼、でいいんじゃない?」と、彼。




彼には、のぶさんという不倫の彼がいることや、

その他の相手とのことも話しています。



「ぼく、みほさんを取り巻くknightたちの気持ちがわかるよ」

「knightって誰?」

「ご主人、不倫の彼、息子さん、月イチの彼でしょ?」

「月イチは終わった、、ってこないだ偶然会ったけどね。

 息子も入れるの?」

「もちろんだよ」

「〇〇(彼)は入れなくていい?」

「いやいや、ぼくは無理でしょ、彼らの足元にも及ばない」

「なんで?」


こんなバカ話もするけど、彼は教員。わたしの仕事も彼と

交わるものがあるので、互いの教育論を語ることもあります。



「わたしみたいな浮気女が何言ってんだって話だけどね」

「それとこれとは別だよ、わかってるから」



夫とものぶさんとも違う。

彼の思考、彼の教育に対する熱量を知ることは

とても楽しいと感じるのです。


ヤングケアラーという言葉が知られるずっと前から

わたしはヤングケアラーとしての毎日を過ごしました。


封印し続けてきたわたしの生い立ちで傷ついた、わたしのココロ。

彼の言葉がしみわたります。


のぶさんでさえ救えない傷。

彼に癒されているのを感じます。

Healing 3

『みほに癒してほしい』


この文言のメールをずっと待っていました。

Healingの彼とはもう半年近く会っていません。





いちばん間隔が空いても、3か月くらいだった。

どうしたの?何かあった?


彼の前の彼女が自死したのは、、、そういえば数年前の

今頃だった。

彼は、、、自責の念に駆られているんじゃないかって。

毎日、毎日、彼を思っては心配してた。



そんな彼からようやくメールが届きました。

いつものように彼の定宿へ向かいました。



エントランスを抜けると、そっとマネージャーが近付いてきて

彼がいつもの部屋にチェックインしたことを教えてくれました。


「彼、元気そうでしたか?」と、尋ねました。

「みほさんを待ってます」と、彼は会釈してくれました。





彼と向かい合っての夕飯。


「忙しかったんですか?いろんな意味で心配していました」と、わたし。

「ごめんね、いろいろあった。話すよ」と、彼。


奥さまの話、自死してしまった彼女の話。

わたしは、ひたすら聞き役に徹するのです。




「みほは元気だった?仕事ばっかりしてたんじゃない?」と、彼。

「なんでわかるのー?」と、わたし。


茶化してみたけど。

先月からずっと続いている多忙な日々を彼は察したのかな。





窓から見える月がとても美しい。

こんなに都会の灯りが輝いているのに、それとは別格。

ひときわ美しいって思いました。


「満月に近いね」

「みほは満月は好き?」

「どっちかというとクレセントムーンの方がいい」




何故かわからないけど。

泣きそうになった。

彼はそっとわたしの肩を抱きました。




「今日はわたしが癒してもらってる」

「ううん、それは僕だよ」



部屋の窓から見える観覧車。

その後ろで輝いている美しい月。

彼とふたりで見つめていました。



お互いの肌に触れることなんてない。

キスも、ハグもない。

それでも、十分に心が満たされていく。





「もう、わたしの癒しは要らない?」と、わたし。

「どうしてそう思う?」と、彼。

「ううん、聞いてみただけ」と、わたし。

「もっと必要としていいなら癒してもらえる?」と、彼。



彼の表情がいつもとは少し違ったから聞いてみた。

彼の日常、彼のすべてを知ることなど無理なこと。



わたしが関わることができるところだけでいい。

きっと、またここで彼と会う時間が来る。


たぶん、きっと。